歩行者が道路を横断する場合、横断歩道や歩道橋がある場所を通ることが基本となります。しかし、横断歩道を渡る場合でも、車が接近してくることがあります。
そのため、たとえ歩行者信号が青であったとしても、道路を横断する際には、細心の注意が必要です。
特に、交通量の多い道路や交差点を横断するときは気をつける必要があります。また、こうした交差点には「歩行者横断禁止」の規制標識が設置されていることがあります。
この標識がある道路には、横断歩道がありません。あったとしても少し離れた場所に横断歩道があったり、歩道橋などが設置されていたりします。
しかし「離れた場所にある横断歩道を渡るのがめんどくさい」「歩道橋の階段を登るのがめんどくさい」といった理由で、無理やり道路を横断してしまった歩行者が車にはねられる事故は跡を絶ちません。
歩行者横断禁止の標識がある道路や交差点をよく見てみると、過去に死亡事故が発生した場所である場合も多いと言われています。実際に、近くの歩行者横断禁止の標識がある道路・交差点5箇所を確認してみたところ、4箇所で「死亡事故発生現場」という立て看板を確認できました。
また、ドライバー側も交通量の多い道路や交差点で歩行者が横断してくるとは思っていないことがほとんどで、速度を抑えていないケースもあります。
本来ドライバーは、あらゆる事態を想定しておかなければいけないのですが、現状はそうでもありません。
自分の命を守るためにも、多少めんどくさいと感じたとしても、横断歩道や歩道橋を使って道路を横断するようにしてください。
くれぐれも「歩行者横断禁止」の標識がある場所を横断しないように気をつけてください。