高速道路は一般道路よりも安全と言われています。なぜなら、信号も交差点もないからです。しかし、速度が出ているため、ひとたび事故が起きれば大惨事になりかねません。事故を起こさないための準備は必要不可欠ですが、もし、高速道路上で事故に遭ったら絶対に「車内とどまらない」「すぐに道路外へ避難する」が鉄則です。
高速道路で事故や故障によって車をやむを得ず停車しなければならない場合、車内にとどまっていると、後続車に追突される危険があります。
過去には、後続車に追突されて命を落とす事例が発生しています。また、動かない車を無理に路肩へ移動させようとして、道路上を歩き回っているときに、後続車にはねられる事故も起きています。
車内にいたほうが安全だという意見もあるかもしれません。しかし、後方からまったく車が来ないという状況はほぼありません。むしろ車の通行量が少なければ、いつもより速度を出している車が追突してくる可能性もあります。
二次被害を出さないために、路肩へ移動させたり、三角停止板を設置したりする必要があるという意見もあるでしょう。もちろん、事故が起きたら二次被害を出さないための措置は必須です。しかし、命を危険にさらしてまでやらなければならない措置ではありません。
路肩へ移動できない、三角停止板が見つからない、という場合には、後続車に注意しながらただちに道路外へ避難しましょう。
高速道路上には、非常口が設置されています。車を降りて路肩で救助を待つのではなく、非常口から脱出し、道路外へ避難してください。
スマホなどの連絡ツールを持っていれば避難後すぐに110番通報しましょう。持っていなければ、非常電話で通報し救助を要請してください。
高速道路上で事故に遭ったら、すぐに道路外へ避難し、救助を要請してください。絶対に「車内にとどまらない」「すぐに道路外へ避難する」を守るようにしてください。
なにより最優先すべきは自身の命を守ることです。