まず、スイスの基本情報から。
首都:ベルン
人口:約800万人
ヨーロッパの中央にある連邦共和制の国。北部にドイツ、南部にイタリア、東部にオーストリア、西部にフランスが隣接している。
アルプスをはじめとした多くの山岳地帯が連なる。山だけでなく河や湖畔など自然が多い。その一方、標高が高い地域も多く資源に乏しい。
ジュネーヴ北東に連なるジュラ山脈のほとりにある集落「ジュウ渓谷」には多くの時計工房が集結している。
16世紀半ば、フランスの宗教改革によって弾圧された新教徒らがスイスで時計の生産を始め、時計産業が発展した。
主な時計の産地5地域をピックアップし、それぞれの地域に拠点を構える主な時計ブランドを抽出した。
※写真、地図はグーグルから引用
ジュネーヴはスイスの西の端、フランス語圏で最も栄えている都市。フランスの宗教改革で弾圧された新教徒らによって時計生産が発展した。
現在でも多くの時計メーカーが本社や工房などの生産拠点を置いている。
毎年1月には、世界最大の時計の見本市「SIHH」(ジュネーヴサロン)が開かれることでも有名。
「スイス時計界最大の巨人」
創業:1839年
創立者:アントワーヌ・ノルベール・パテック、ジャン・アドリアン・フィリップ
「ジュネーヴ最古の老舗ブランド」
創業:1755年
創立者:ジャン・マルク・ヴァシュロン
「日本での人気、知名度ともにトップクラス」
創業:1905年
創立者:ハンス・ウイルスドルフ
「低価格マニュファクチュール」
創業:1988年
創立者:ピーター・スタース
ジュネーヴで広がりつつあった時計産業。その後、西へと発展していく。中でもジュウ渓谷は、資源に乏しく細々と酪農をしている程度の地域だった。特に冬の間は作物が育たなかったため、酪農の変わりに時計の部品作りを始めた。各家庭で行われていた部品作りも、18世紀以降になると時計メーカーへと変貌を遂げていった。
「フランスからスイスへ 世界一の天才時計師が立ち上げたブランド」
創業:1775年
創立者:アブラアン=ルイ・ブレゲ
「創業家一族による経営を持続する超高級メーカー」
創業:1875年
創立者:ジュール・ルイ・オーデマ、エドワール・オーギュスト・ピゲ
「一度は途絶えた、現存する世界最古ブランド」
創業:1735年
創立者:ジャン・ジャック・ブランパン
「多くの他メーカーに心臓部を供給する実力派」
創業:1833年
創立者:アントワーヌ・ルクルト
ジュネーヴ同様に時計産業が発展した、ジュラ山脈にあるジュウ渓谷を代表する都市。他国のブランドや比較的新しい新興メーカーも多く居を構える。
「イタリアで創業した海軍向け時計メーカー」
創業:1860年
創立者:ジョヴァンニ・パネライ
「日本にはじめて入ってきた舶来品メーカー」
創業:1791年
創立者:ジャン・フランソワ・ボット
「モータースポーツ向けモデルの老舗」
創業:1860年
創立者:エドワード・ホイヤー
この地域には広範囲に渡って高級ブランドや入門機を扱う時計メーカーが乱立する。実に様々なメーカーやブランドがひしめき合う時計激戦区のひとつ。
「実力、人気ともに時計界トップクラスのNASA公式時計メーカー」
創業:1884年
創立者:ルイ・ブラン
「航空機器計測時計の第一人者」
創業:1884年
創立者:レオン・ブライトリング
シャフハウゼンはドイツ語圏の都市。スイス時計でありながら、どこかスイス時計とは違ったシャフハウゼン独特の雰囲気を持つ時計が多い。この都市に拠点を置く時計メーカーも世界的人気を誇るマニュファクチュールばかり。スイス時計としての高い技術力とドイツらしい質実剛健なデザインが特徴。
「米国人時計師によって大量生産体制を確立した名門」
創業:1868年
創立者:フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ
国際捕鯨委員会(IWC)ではない。