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クルマの馬力規制

馬力はクルマの重要指標

時は1980年代。クルマメーカーたちは、熾烈なPR戦略に勤しんでいた。

いいクルマほど、速い。ドライバーである消費者にそうしたイメージを植え付けさせようと躍起になっていた。

そこで、「馬力」の高いクルマを次々に市場に投入していたのだ。

馬力(ps)とは・・・一定の時間内における自動車の力の総量

クルマの性能を知る上で「馬力」は重要な指標のひとつとされる。

クルマが登場するずっと前、馬車が人々の移動手段だったころ、一定の時間内にどこまで荷物を運んでいけるかの指標だった。

アルトワークスに心躍った

しかし、交通事故死者数の増加で風向きが一変する。

行政や団体が馬力を規制するようメーカーに迫ったのだ。

交通事故死者数が年々増加していることもあり、各メーカーは馬力の自主規制を受け入れざるを得なかった。

その一方、私の実家では新しいクルマを買い換えようとしていた。そんな折、納車されたのがスズキの「アルトワークス」だった。父親は「このクルマは速くてすごくイイらしい」と言っていたし、私自身幼いながらも、新しいクルマに心が躍ったのは今でもはっきりと覚えている。

1987年「アルトワークス」は馬力規制の象徴
馬力は64ps

アルトワークスは64psを達成。1987年の時点で最高スペックを保持する軽自動車として話題となったものの、当時の運輸省は、このアルトワークスを馬力規制の対象とした。

これ以降、64psを超えるスペックを誇る軽自動車は2019年現在であっても市場には登場していない。

一方の普通車は280ps規制となったが、その後撤廃されている。

なぜ軽自動車だけに馬力規制が残るのか?

普通車は海外のメーカーも開発しているため、国際競争力を失わないためにも、普通車の馬力規制は撤廃されたという。

しかし、軽自動車は日本独自の規格で開発、販売されており、海外への輸出も行われていない。

ここからは推測にはなるが、こうした背景から軽自動車にだけ馬力規制が残っているのだろう。

軽自動車は、馬力だけでなくサイズも規定されており、その規定を超えると普通車となってしまう。

コンパクトさを売りにしている軽自動車のサイズが大きくなると取り回しが悪くなったり、税金が高くなったりと、デメリットしかない。車体の強度も求められる。

軽自動車が普通車と変わらなくなったら存在意義がなくなってしまう。

日本で一番馬力が高いクルマ

馬力を語っていてふと思った。日本で市販されているクルマの中で、一番馬力が高いクルマは何か?

調べてみたら

日産 GT-R NISMO (3.8L 570ps)

これだった。(むろブログ調べで日本一)

「日産 GT-R NISMO 」は570ps!

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