BMWから最上級セダン「7シリーズ」とSAV「X7」が登場した。
不思議なもので、クルマは新型にモデルチェンジするごとにボディサイズが大きくなっていく。特に外車ではそれが顕著だ。
なかなかの大きさに驚いたので、今回はサイズだけ紹介することにする。
※なお表記のサイズはラインナップの中で最も大きいサイズ
※M760Li xDrive V12Excellence
日本の都市部にある立体駐車場では全高1500mm以下、全幅1799mm以下に入庫制限が設けられていることが多い。都市部に住む富裕層を狙ったクルマとしてはかなり扱いづらい。まあ、立体駐車場に入ることは想定していないのだろうが。
ここまでくるともはやトラックか、というほど。XシリーズはBMWのSUVのラインナップだが、これまでX5が最上クラスだったので、さらに上をいった形だ。
ちなみにBMWでは一般的に言われるSUVをあえてSAV(Sport Activity Vehicle)と呼んでいる。
740i 1090万円 (3L 340ps)
740Li M Sport 1490万円
740Ld xDrive M Sport 1535万円
745e M Sport 1321万円
750i xDrive Luxury 1560万円 (4.4L 530ps)
750Li xDrive M Sport 1828万円
M760Li xDrive V12 Excellence 2523万円 (6.6L 609ps)
・・・どんだけあるんだよグレード、、しかも書いたのはほんの一部。
X7 xDrive 35d 1079万円 (3L 265ps)
X7 xDrive 35d M Sport 1242万円
X7 M50i 1566万円 (4.4L 530ps)
【7シリーズ】
BMWらしい多彩なラインナップではあるが、価格表を書いていて、思わず、どれだけのグレードがあるんだよ、こんなに多いの?と思ってしまった。数えたらガソリン、ディーゼル、ショート、ロング、Mなど18グレードもあった。選べるのは消費者にとって嬉しいことかもしれないが、前のモデルとさほど変わらないように見えるフロント&リア。インパクトはない。一番安いモデルで1000万円ほど、一番高いモデルで2500万円以上。この価格差はやばい。
【X7】
買うならこっち。まず押し出しの強いフロントフェイスは個人的に好み。この大きさからすれば、頑固親父のようなフロントフェイスは合っている。さらに、切り立ったピラーもいい。ピラーを立てたことで室内が広くなり実用的。それでいて外観をうまくまとめている点は好印象だ。例えばX4(下記参照)のようにSUVでありながら、Cピラー(後方窓付近)を斜めになだらかにしたデザインはいただけない。ワゴンとセダンの間をうまくとったつもりかもしれないが、どっちかはっきりしてほしい。その点、X7はフロントといい、Cピラーといい、完成度は高い。