「昔よくいったなぁ家族で。どこまでも広がる青い空、牧場で必死に草をむさぼり食う乳牛たち。一日中過ごしても飽きない自然豊かな国。」
そう。国は国でも“ミルクの国”ではない。“那須どうぶつ王国”の話。
それはさておき、某ディスカウントストアで10円で投げ売りされていたので、ミルクの国に行ってみた。
ミルクの国といえば、
こちらが定番。近所のおばちゃんちに行くと必ずこたつの上に大量に置いてあった記憶がある。甘くておいしい飴ちゃんだ。練乳好きとしては、この飴ちゃんを溶かしてゴクゴク飲みたいと子供の頃は思ったものだ。
そんな夢をかなえてくれるのが、
ミルク風味ドリンク「ミルクの国」だ。
この缶を見た瞬間、
え?
懐かしいけど…
缶?
ミルク風味ドリンク??
しかも10円!?
あやしい…
においはない。
強烈な甘さがきたかと思えば、疑似的な乳臭さ。とろみがあるせいで、いつまでも喉の奥に甘ったるさが残る。
まさしく、練乳を少し水で薄めて、砂糖を足したような飲み物。
遥か遠くで飴ちゃんのおいしさが叫んでいるような気もするけど、
気のせいだった。
飴ちゃんのようなうまさはやって来なかった。
訪れて分かったミルクの国の裏の顔。
子供の頃に思い描いた“飴を溶かして飲みたい”という夢は一瞬で打ち砕かれた。