トヨタがクルマのサブスクリプションサービスを開始したという。サブスクリプションとは、購入するのではなく、利用したい期間に一定の料金を支払うビジネスモデル、いわゆる定額利用のこと。
概要はこうだ。
・3年間でトヨタブランドのクルマを1台乗り続けることができるサービス
「KINTO ONE」と、
・3年間でレクサスブランドのクルマを3台乗り続けることができるサービス
「KINTO SELECT」
の2種類の「愛車サブスクリプションサービス(月額定額)」を展開する。支払う費用には、保険、車検、税金などの維持費も含まれるため、利用者が追加で負担するものはない。
例えば、トヨタでプリウスを定額利用すると月額4万9788円~、レクサスで対象車種を3車種定額利用すると月額19万4400円となる。レクサスの場合は半年ごとにクルマを乗り換えることになるという。
頭金は不要で、36か月契約を結ぶ。毎月均等払いが原則だが、ボーナス払いも可能だという。
プリウス(Aツーリングセレクション)を例に単純計算してみよう。
※以下の計算は保険や補償、延長料金や距離料金などの諸経費は含まない
●新車で購入した場合
300万6720円(車両本体価格) ÷ 36か月 = 8万3520円(1か月)
●トヨタレンタカーで借りた場合
1万1880円(24時間まで 通常料金) × 1か月(30日) = 29万3760円(1か月)
●タイムズカーシェアでシェアした場合
8230円(24時間パック) × 1か月(30日) = 24万6900円(1か月)
上記の単純計算だけでみると今回発表されたサブスクリプションは安く思ってしまう。しかしだ。毎日クルマを利用しない人にとっては、レンタカーやカーシェアの方が効率がいい。必要なときに必要な分だけ使えるのは所有する喜びを求めない人にとって有益な選択肢となる。
トヨタは
“クルマに興味はあるけど、所有してみたいけどなんとなく躊躇している若者などでも、気軽にネットショッピングなどで商品を買う感覚でサブスクリプションを利用できるようWEBでの受付も可能にした。クルマの敷居を下げたい”
らしい。
クルマの購入とシェアのちょうど中間をとった新サービスという印象。
大都市圏では、電車やバスなどの公共交通機関が発達しているものの、地方ではクルマがないと生活が成り立たない地域もたくさんある。
クルマ離れと言われて久しい昨今、定着するか見守りたい。
オレ個人としては、ナシ!!
毎月5万円払うのなら買ってしまいたい。
2019年夏以降全国展開