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坂道で気をつけたい「フェード現象」とは?

坂道ではフットブレーキを使いすぎない

坂道でフットブレーキを使いすぎるとブレーキが効かなくなることがあります。坂道をはじめ、走行中にフットブレーキの使いすぎるのは危険なので絶対にやらないようにしてください。

フットブレーキを多用すると摩擦力が低下

走行中にフットブレーキを使いすぎると、ブレーキパッドが加熱され、ブレーキの効きが悪くなってしまうのです。ブレーキパッドが高温状態になると、ブレーキローターと呼ばれるパーツにガス膜ができ、摩擦力が低下すると言われています。その状況を「フェード現象」と言います。

坂道など、アクセルを踏まなくても速度が出てしまうような状況では、速度を抑えるためにフットブレーキを踏み続けてしまうドライバーがいます。フットブレーキを使用してもすぐに止まれるような状況だったり、短時間の踏み込みであれば問題ないのですが、長時間フットブレーキを踏み続けるとフェード現象が発生してしまいます。

アクセルを緩めるだけでも減速できる

坂道で速度が出てしまう場合には、「エンジンブレーキ」を使用するようにしましょう。エンジンブレーキとは、簡単にいえば、アクセルを弱めることで徐々に減速していくブレーキのこと。

MT車の場合は、4速であれば3速、3速であれば2速というように、より低いギアへ入れることでエンジンブレーキの効きが強くなります。AT車の場合は、ギアの位置をDから3、2、Lに変えることでエンジンブレーキを効かせることが可能です。

ベーパーロック現象にも注意

フェード現象と似た現象に「ベーパーロック現象」があります。この現象もブレーキが効かなくなるという点では同じ現象です。しかし、ベーパーロック現象は、フットブレーキを踏み続けることで、ブレーキフルードと呼ばれるブレーキ液が加熱されてしまうことが原因で起きる現象です。ブレーキ液に気泡ができ、油圧が弱まりブレーキを踏み込んでもブレーキパッドに圧力が加わらず、効きが悪くなるのです。

坂道ではエンジンブレーキが基本

フェード現象にしても、ベーパーロック現象にしても、フットブレーキを使いすぎることで起きる現象です。必ず坂道ではエンジンブレーキを使うようにしましょう。フットブレーキはやむを得ない場合のみ使う、というくらいの意識が必要です。比率で表すとすれば、エンジンブレーキ8、フットブレーキ2(8:2)くらいの割合で坂道を下ることが理想といえるでしょう。

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