アードベッグ(ARDBEG)をご存知だろうか。
1815年、スコットランドのアイラ島で産声を上げた、いわゆるアイラモルトだ。
かつてスコッチにハマっていたときによく嗜んだ一本だ。
強烈なスモーキーさと、ほんのり遠くで感じられるわずかな果実感が同居する味わい。
ラインナップも充実している。
ベーシックはアードベッグ10年。比較的入手しやすく、安価なのでおすすめ。
しかも飲みやすい。
アードベッグの蒸留所は、何度も閉鎖の危機に見舞われてきたらしい。
二度と蒸留所を閉鎖させないようにとの思いから、2000年に「アードベッグ・コミッティー」を発足。およそ12万人にもなる世界中のアードベッグファンがこのコミッティーを支えているという。
今回限定で発売された黒いボトル。
なぜ黒か?
そこにはアードベッグファンを黒い羊に例えている。
白い羊たちばかり群れの中にも、黒い羊は一頭は存在する。
つまり、周りに流されず型にははまらない、独自の個性を持ち続ける
そんなアードベッグファンを讃えた一本、というわけだ。
今回の限定ボトルは、ニュージーランド産ピノノワールの赤ワイン樽を使用。
これまでのスモーキーさに加え、ススや果実感がアップしているという。
アイラ島は、人口よりも羊の数の方が約7倍多い。まさに羊の島。
アイラ島と共通点が多いニュージーランドの黒ブドウと、そこに生息する黒い羊をイメージしてパッケージングされたとのこと。
ボトルを包む外箱には、白い羊の群れの中に、一頭の黒い羊が描かれている。
入手は叶わなかったので、パッケージや味のレビューはお届けできない。悔しい…
メーカー希望小売価格は税込み15,180円。
しかし、現在一部のECサイトでは3~4万円の価格で売られている。
世界的なウイスキーブームはまだ終わっておらず、
発売前から価格が高騰するのは目に見えていたものの、定価より高くなった値段を見ると、なんとも言えない気持ちになった。
通常版で我慢しようではないか。
■品名:ARDBEG Blaaack
■発売:2020年5月30日
■価格:15,180円(税込)
■容量:700ml
■度数:46度 ノンチルフィルター