これまで長らく使用してきたキーボードを刷新した。
長年愛用していたのはPFU「Happy Hacking Keyboard Professional JP Type-S 白」という、非常に長い名前のキーボード。略して「HHKB JP」。
2019年12月22日までに注文すれば、キーボードルーフがもらえたらしいけど、その時はすでに本体そのものが在庫切れだった。
悔やまれる。
製品名にある「JP」は日本語配列という意味。
「Type-S」は静音設計という意味(静音じゃないのもある)。
両方使ってみたが、Type-Sじゃない方はカチャカチャとタイピング音がうるさい。
このカチャカチャ音がイイんだ、という人も多いが、
個人的には静かな方が好み。
HHKBには、実に様々なバリエーションがあるので、
2020年1月現在のラインナップをざっとおさらい。
大きく分けて6タイプ。
▼HHKB Professional HYBRID TYPE-S 日本語配列/墨
特長は、Bluetooth接続とUSBタイプC接続の両方に対応。加えて静音設計。
カラーは墨と白の2色展開。
キー配列は英語配列と日本語配列の2種類。
キーに文字などの刻印が入るモデルと入らない無刻印モデルの2種類。
※無刻印は英語配列のみ。
定番は、英語配列、さらにキーに文字が刻印されていない無刻印モデルらしいが、そこまで本格的なプログラムをやるわけではないので、使い慣れた日本語配列(刻印ありのみ)をチョイス。
さらに言えば、ブラインドタッチはへたくそ。
英語配列も使っていた時期があったが、Enterキー(日本語配列より小さい)の押し間違いが頻発した。
▼HHKB Professional HYBRID
→スペックは上記モデルと同様だが、静音設計ではない。価格は少し下がる。
▼HHKB Professional Classic:
→USB(タイプC)接続モデルで、Bluetooth接続はできない。静音設計もない。HHKBの原点。
▼HHKB Professional JP:
→英語配列しかない時代に登場した日本語配列モデル。USB接続のみ。在庫がなくなり次第終了。
その他、Mac対応モデルなどもあるが、現在ではフラッグシップモデルでもMacへの接続が可能なため、販売は終了(在庫がなくなり次第)するようだ。
まずパッケージから。
商品名のバックには力強く「HYBRID」と、書家が書いたよう。
届いてさっそく、コントロールキーを赤色に変更。
この赤いキーは2011年のときのキャンペーンでもらったもの。
これでだいぶ印象が変わる。かっこいい。
乾電池を入れる部分は1cmほど出っ張るものの、気にならない。
乾電池2本付属。
今どき乾電池駆動?と思うかもしれないが、
バッテリーを内蔵してしまうと、長く使用してバッテリーが劣化した際、キーボード本体ごと使えなくなる可能性がある。
一般的にキーボードの作りはシンプルな場合が多く、
そういった意味では、乾電池駆動にすることで、キーボードそのものの価値を損なわないようにする配慮なのかもしれない。
乾電池なら入手しやすいし、電池が切れたら捨てればいい。充電も不要。
電源ボタン。Bluetooth接続にも使う。
2秒ほど長押しするとLEDが青色に点灯、電源が入る。
再度長押しするとLEDがオレンジ色に光って、電源が切れる。
測ってはいないが、10分くらい操作しないでいると電源OFFになるようだ。
乾電池を入れない場合は、USB接続で使用することになる。
端子はUSBタイプC。
しかし、ケーブルは付属しないので、別途用意する必要がある。
USB接続もうたっておきながら、なぜケーブルを同梱しないのか?
これはかなりのマイナスポイントだ。
同色のケーブルを同梱してほしかった。
キートップを外す工具があれば、キーの取り外しが可能だ。
外すとこんな感じで内部が見える。
このキーボードは、静電容量無接点方式を採用する。
コンビニのATMのボタンにも採用されている、アレだ。
キーを押しても、キーの底面に物理的に接触しなくても反応して入力できる。
この方式のメリットとしては、深いストローク、なめらかでしなやかな押し心地、耐久性の向上。
底面を比較すると、滑り止めのゴムが大きく、かつ多くなっている。
滑りにくくなっているのはありがたい。
やはり、今回のモデル最大のメリットはBluetooth接続によって、
iPhoneやiPadなどのiOS端末、Android端末でも使えるようになったこと。
HHKBといえば、PCで使うためのもの、という印象が強い。
それが今回、Bluetooth接続にも対応したことで、
スマホやタブレットでも本格的なキー入力が実現した。
避けてお通れないのが、お掃除。
キーの間隔が広くなっているので、その隙間からかなりの量のホコリやゴミ、髪の毛などが入り込む。
製品の仕様上、仕方ないことなのかもしれないが、そのあたりをもう少し改善してほしかった。
対策としては、専用のカバー(別売りで高い)やタオル、布切れなどをかぶせておく。しかし、めんどくさい。それにタイピング中はそうもいかない。
定期的なメンテナンスは欠かせないのか。
値段は少々お高めだが、
仮に10年間使った(前モデルは10年使った)とすると、
一日あたり約9円という計算になる。
安いキーボードを数ヶ月ごとに買い換えるよりも、
断然、高コスパな一台となる?、はずである。
※2020年1月時点では、モデルや色によっては品切れ状態が続いて入手困難となっている
よかった点と悪かった点をまとめてみた。
あくまで現状の使用環境での話。
▼よかった点
・持ち出すわけではないので、Bluetooth接続するつもりはなかったが、やってみたら思った以上に快適!!
・これまでほしかった組み合わせ(日本語配列+墨+静音設計モデル)になった
・墨(パッと見は黒)に赤のコントロールキーがかっこいい
・押し心地は他の同等モデル(静電容量無接点方式)よりも柔らかく感じる
・コンパクトで机上がスッキリ
・キーの角度調節が絶妙
・滑り止めが強化
▼悪かった点
・何度も言うが、USBケーブルが同梱されていない(これが一番の不満!)
・Mac OSでのBluetooth接続がめんどくさい(詳細は省く)
・墨だと刻印があっても見にくい(想定内だけど)
・墨だとわずかなホコリでも気になる(まあ想定内)
・約10年ほど使用した前モデルよりも少しタッチが硬いような気がする(慣れの問題かな)
・iPhoneでの接続に少し時間がかかる(iPadだと早いから設定の問題かも?)
・電池駆動の場合は残量が気になる(電池残量の確認ができない)
・高い価格設定(安いモデルもあるけどそれならわざわざHHKBを選ばない)